アルガノーリの食卓
La banchetta di Alganori

アルガノーリの食材
Ingredienti di Alganori

 


熟成チポッラ

天才プロシェフ・アルガノーリが使う玉葱は熟成したチポッラ(玉葱)です。激安スーパーで購入するとすでに熟成度が高まっているので、しばらく待つと伸びてきます。下は玉葱として、そして上部は長葱として二倍楽しめるでしょう。



 

ポリは一時期ゴミ処理施設の問題で、町中にゴミが散乱するという事態が発生しました。こんな折、この地域の名産品モッツァレッラ・チーズにダイオキシンが!という噂を聞いて、早速アルガノーリはナポリ近郊のモッツァレッラ工場に向います。実際はダイオキシンなどないだろうぐらいコントロールされているので、問題ではなったわけです。

モッツァレッラ工場では、工場関係者が

俺達は「サ○○○○」に卸しているんだ
というのでびっくり。あそこはてっきりイタリア産のモッツァレッラなど使っていないと思っていたのに、正真正銘のモッツァレッラだったのです。シェフの若い頃からのお気に入りの店なので、最高の喜びを感じました。


 

フランス・リヨンに行くと、あのジ○ンがいるではないですか!
それはさておき、その時に出されたのが、怪しげな料理です。ゼリーの中に海老!まさに天才シェフ・アルガノーリの考えるような発想が、フレンチでは使われてしまっていたのです。世の中浩です。


 

シェフの今日の食材は、あのジェラートの国ならではイタリアン氷です。冷凍庫をしばらく見ないでいたらスイスの氷河のようになっていましたので、早速霜取りをしたのです。この立派な氷はイタリアン・アクアから作られているのです。これをジェラートにと考えたのですがさすがにお腹を壊す可能性も高そうなので、諦めることにしました。


 


戦火の食材

戦争のあった旧ユーゴスラヴィア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナで食べたもので最高傑作なのが写真の「チェバピー」です。多分シシケバブーからきたことばだと思いますが、小さめの牛肉ソーセージといったところでしょうか、これを焼いてパンに挟んで食べるのです。絶品です。
 まあソーセージというよりはハンバーグの味に似ているでしょうか。チェバビーと一緒に生の細切れ玉葱も食べますが、この辛さが牛肉の味と合って美味しいです。
  アルガノーリは、早速サラエヴォの肉屋で生チェバピーを買ってイタリアに持ち帰り専用キッチンで作ってみました。やはりボスニアの空気でないと今ひとつでしたが、それでも美味しく平らげました。ところがフライパンに残った脂を流しに捨てたら、なんと脂が固まって管に詰まり、水が一切流れなくなってしまったのです。恐ろしい威力です。



ナポリといえばトマトソースのパスタが有名です。
ナポリのそばにあるベスビオ火山の麓には不法建築の家が立ち並び、そしてトマトの栽培が行われています。今は温室栽培も多くなり一年中手に入るポモドーロ(トマト)ですが、昔は冬には手に入りませんでした。そこで考え出されたのがこの「吊りトマト」です。単にプチトマトを日陰に乾しておくだけで、長持ちするのです。これは乾燥トマトと違ってトマトの汁がちゃんと残っていて、ちょと発酵した感じがトマトソースに最適の味をかもし出してくれます。
昔は安かった吊りトマトもこれで15ユーロするぐらい高くなってしましました。シェフはナポリに行くと何度か買って持ってかえってくるのですが、しばらくするとカビてしまします。おそらくナポリの風土だからこそでしょう。 

 


ラ・カルボナール・ド・フランセ

フランス、カンヌといえば映画祭で有名な南仏のリゾートです。ここで平らげたのが、カンヌ風カルボナーラです。カルボナーラはローマ料理なので「おかしいなー」と思いつつオーダーをすると、クリームソースにまみれたスパゲッティとそしてその横に小さな生玉子が!シェフは思わず「ブラボー」です。こんなカルボナーラは絶対にローマでは食べることができません。クリームソースなんてローマの人が激怒しますし、生玉子なんて論外です。でもさすがエスプリの国フランスです。シェフは感激して、アルデンテとは程遠いユデユデ麺に生卵をぶっかけて食べました。南の風とともに。さすがに八口で飽きる味です。

 

 


オレンジ・ジュース

シェフはいわゆるワイン通を敬遠します。イタリアといえばワインというステレオタイプな感覚にアンチテーゼを唱えているのです。ですからワインよりも最高の位置にあるのはオレンジジュースだと考えているのです。世界中どこに行ってもオレンジジュースの味は違います。それはその土地の風土や気候、文化的背景に影響されているのです。今回紹介するのはスイスのローザンヌで飲んだ「ジュ・ド・アハンジュ」です。イタリアとりは酸味が若干減るフランス系オレンジジュースの流れです。飲んだ瞬間にイタリアの「スッコ・ディ・アランチャ」に慣れているシェフは、フランス的なエスプリをこのスイスでも感じることができるのです。そうローザンヌはスイス西部にありますからフランス語圏なのです。おそらくチューリッヒぐらいまでゆくとゲルマン系の「オランゲンザフト」を味わうことができるのでしょう。

 

 

エモンテ州では秋になるとあのトリュフが獲れます。飼育された犬を使ってそばの林とかに行くのです。犬がここ掘れワンワンでおじさんが掘る。

白トリュフは一塊3万円ぐらいの代物ですが、彼らはいつも普通に食べているからパスタにかけるときも豪勢にふりかけます。 トリュフの味はまあキノコみたいなものです。

シェフはカップラーメンの方が美味しいと感じました。






アールヌーボー・ラーメン

フランスといえば、アールヌーボー、アールデコで有名ですが、早速階段もらせん状になっていました(上記の様式とは関係ない)
 そこでラーメン屋にも行ってみると、なんとラーメンもアールヌーボーです。グルグル

 


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